製造技術
フリーズドライ製法
フリーズドライ製法とは?
フリーズドライ(FD)とは「真空凍結乾燥法」とも言い、食品内の水分を凍結して氷の状態にし、それを真空下で氷から直接水蒸気に変化させ、食品内の 水分を減少させる乾燥技術です。素材の形状や色や香りが損なわれにくいため、様々な永谷園商品で使用されています。フリーズドライ製法を使った商品(一例)
商品一例
原料一例(粉末みそ・鮭・焼豚)
フリーズドライの原理
私たちが普段生活している環境では、水は0℃で氷に変化し(このときの温度を凝固点といいます)、100℃で沸騰し水蒸気に変化します(このときの温度を沸点といいます)。しかし、気圧が下がると沸点も下がり、真空状態では氷が水の状態を経ずに直接水蒸気に変化します(この現象を昇華といいます)。フリーズドライ商品はこの現象を利用したもので、次のような方法で作られます。フリーズドライの特徴
❶色、香り、栄養素などの変化が少ない
熱風を当てる乾燥方法に比べ食品が低温で乾燥されるので、素材の形状や色や香りが損なわれにくく、熱に弱いビタミンなどの減少も抑えることができます。
❷元の形を保つことができる、復元性がよい
フリーズドライ製品は、氷の昇華による穴がたくさん空いたスポンジ状(多孔質)になっています。そこにお湯を加えると、スポンジが水を含むようにすぐに元の形に戻ります。
❸長期保存が可能
水分が低く抑えられているので、湿気が入らないようにしっかり密封すれば長期間の保存が可能です。